
2006年10月神奈川県葉山のhacoにて行われた「朝のための音楽と朝食の会」での演奏を録音。本作ではギターではなくオートハープと鍵盤ハーモニカを使用。そしてラジオゾンデとして共に活動する津田貴司による音の再構成が施されています。朝の柔らかい木漏れ日のようなオートハーブのきらびやかな音色。そして鍵盤ハーモニカが私たちの寝起きのぼんやりした意識のように響きます。この朝から新しい毎日が始まりそうにも思えてきます。
◇青木さんのHPより
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葉山「haco」にて行った〈朝の音楽と朝食の会〉でのライブ演奏をもとにCDを制作しました。〈朝の音楽と朝食の会〉というのは、朝6時30分から1時間半ほどライブをして、集まってくださった人たちと朝食のテーブルを囲むという会でした。
朝には、いい知れぬ魅力があるように思います。ものごとがゆっくりと動き出し、だんだんその日のリズムができあがっていく時間。誰にも、どんな場所にもかならずやってくるし、それは見逃してしまうと、あっというまに通り過ぎてもいきます。もしかしたら、音楽というかたちにもすこし似ているのかもしれません。ひとときの「時間」であるということが。ひとつのリズムであることが。
『morning october』はクロマハープとメロディオンを使った演奏を収めています。朝の庭のような音楽です。津田貴司さんに音の剪定(ステレオ化と再構成)をお願いして、見事に仕上げてくださいました。
ジャケットを作るにあたって、金工作家の坂野友紀さんに金属の文字を依頼。繊細でうつくしいフォルムを打ち出してくださいました。写真家の中川博之さんには、ライブが行われた「haco」で、朝の時間に撮影をお願いしました。
それぞれの音楽に流れる朝の時間を感じていただければうれしく思います。
青木隼人
-tracklist-
01. #1
02. #2
03. #3
04. #4
05. #5
06. #6
フォーマット:CD
レーベル:grainfield
型番:gfcd04
発売日:2008年